1. Do It Again(恋のリバイバル)
ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴの共作。1968年夏にシングル発売、全米チャートでは20位止まりだったが、イギリスでは首位にランクされる大ヒットとなった。1969年のアルバム『20/20』収録。ブライアンが1995年のソロ・アルバム『I Just Wasn't Made for These Times』でセルフ・カヴァー。リユニオンしたビーチ・ボーイズ(ブライアン、マイク、アル、ブルース、デヴィッド)が録音した新ヴァージョンが最新作『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ:神の創りしラジオ』の日本盤にボーナス・トラックとして収録されている。ウィルソン・フィリップス、ウォール・オブ・ヴードゥー、パパ・ドゥー・ラン・ランほかのカヴァーがある。

2. Little Honda(リトル・ホンダ)
ブライアンとマイクの共作。1964年リリースのアルバム『All Summer Long』に収録。ホンデルズのカヴァーがヒット(全米9位)、4曲入りEPに収められたビーチ・ボーイズのオリジナルは65位に甘んじた。青春ビーチ映画『Girls on the Beach』の中でビーチ・ボーイズが歌うシーンが出てくる。日本盤シングルは64年9月に発売され、ジャニーズがカヴァー、スパイダースのライヴ・レパートリーでもあった。ジャン&ディーン、スーパー・ストックス、ヨラ・テンゴほかのカヴァーがある。当時は、このヒットにあやかろうと、「ホンダ・ビーチ」(The Devons)、「ホンダ・バイク」(The Wheel Men)、「ヤム・ヤム・ヤマハ」(Carol Connors)、「スズキ」(The Sudells)、「ゴー・ゴー・ヤマハ」(The Spats)など、日本製バイクを題材にした歌がたくさん作られたがヒットはしていない。

3. Catch a Wave(キャッチ・ア・ウェイヴ)
ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ共作。1963年のアルバム『サーファー・ガール』に収録。脱退前のデヴィッド・マークスがカール・ウィルソンとギターを弾き、復帰したアル・ジャーディンもベースとコーラスで参加している。ジャン&ディーンの歌で1964年にヒット(全米25位)した「サイドウォ−ク・サーフィン」は、この曲の歌詞とタイトルをに変えたもの。

4. Hawaii(夢のハワイ)
ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ共作。1963年のアルバム『サーファー・ガール』に収録。アメリカでは、シングル・カットされなかったが、日本では「サーファー・ムーン」とのカップリングで独自にシングル発売された。ブルース&テリー(ブルース・ジョンストン、テリー・メルチャー)、P.F.スローンとスティーヴ・バリのリンカーン・サーフサイド・バンド、スウェーデンのグループ、ヘプ・スターズ(アバのベニー・アンダーソン在籍)のカヴァーがある。

5. Don't Back Down(ドント・バック・ダウン)
1964年リリースの6枚目のアルバム『All Summer Long』に収録。ブライアンとマイクの共作したサーフ・ソング。メロディ、歌詞、コーラス等、アレンジの異なる別ヴァージョンもある。

6. Surfin' Safari(サーフィン・サファリ)
ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴの共作。1962年にリリースされたセカンド・シングル。同年、全米14位のヒットとなった。ビーチ・ボーイズが録音に参加したジャン&ディーンやチップマンクスのカヴァーもある。

7. Surfer Girl(サーファー・ガール)
ブライアン・ウィルソン作詞作曲。サード・アルバム『サーファー・ガール』収録。1963年、「サーフィンU.S.A.」に続いてシングル・リリースされ、全米7位のヒットとなった美しいサーフ・バラード。ブライアンが作曲した最初の作品と言われている。グループとも共演経験のあるティーンアイドル歌手アネットが「サーファー・ボーイ」のタイトルでカヴァー、ほかにジェフリー・フォスケット、アストロノウツ、リンカーン・サーフサイド・バンド等、多くのカヴァーがある人気ナンバー。