29.California Saga(On My Way To Sunny Californ-i-a)(カリフォルニア・サーガ)
アル・ジャーディン作詞作曲。アルバム『オランダ』から「セイル・オン・セイラー」に続きシングル・カットされ、1973年5月に全米84位にランクされた。ブライアンのヴォーカルが聴けるのは、シングル・ヴァージョンのみ。アル・ジャーディンのソロ・アルバム収録の新録ヴァージョンには、ニール・ヤング、デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルスがゲスト参加している。

30.Sloop John B(スループ・ジョン・B)
『ペット・サウンズ』(1966年)からシングル・カットされ、全米3位(全英2位)まで上がるヒットとなった。ウィーヴァーズ、キングストン・トリオ、ジミー・ロジャースほか多くのフォーク・アーティストがレコーディングしていたバハマ諸島に伝わる民謡をブライアンがアレンジしたもの。シルヴィ・ヴァルタン、パパ・ドゥー・ラン・ランのカヴァーのほか、ビーチ・ボーイズとコリン・レイの共演ヴァージョン、ブライアンの『ペット・サウンズ・ライヴ』(2002年)、アル・ジャーディンのソロ『A Postcard From California』収録ヴァージョンがある。

31.Wouldn't It Be Nice(素敵じゃないか)
ブライアン、トニー・アッシャー、マイク・ラヴの共作。『ペット・サウンズ』のオープニングを飾る屈指のラヴ・ソング名曲。1966年7月にシングル発売され、全米8位のヒットを記録。ブライアンの『ペット・サウンズ・ライヴ』、。ウィルソン・フィリップス、セイント・エティエンヌ、パパ・ドゥー・ラン・ラン、ビーチ・ボーイズ・ファンでもあるシー・アンド・ヒムのゾウイー・デシャネル(ライヴ)ほかのカヴァーがある。ブライアンのトリビュート・コンサート(2001年)では、ダーレン・ラヴが歌った。

32.I Just Wasn't Made for These Times(駄目な僕)
ブライアン・ウィルソン作詞作曲。『ペット・サウンズ』収録。ブライアンの1995年のドキュメンタリー映画及び、セカンド・ソロ・アルバムのタイトルにもなっている。ニック・ワルスコ(ワンダーミンツ)、ギャズ・クームス(スーパー・グラス)、シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー、マリリン・スコットなどのカヴァーのほか、ペギー・リプトン(「モッズ特捜隊」)による未発表録音もある。

33.Sail on, Sailor「セイル・オン・セイラー」
ブライアン、レイ・ケネディ、タンディン・アルマー、ジャック・ライリー、ヴァン・ダイク・パークス共作。73年のアルバム『オランダ』に収録。1973年、シングル発売され、全米79位にランクされた。75年に再エントリーした際は49位まで上がった。コーラスにジェリー・ベックリー(アメリカ)、ビリー・ヒンチー(ディノ・デジ&ビリー)、トニー・マーティン・ジュニアが参加。作者のひとり、レイ・ケネディのソロ及びKGBのヴァージョンのほか、ルル&スティングのカヴァーもある。

34.Heroes and Villains(英雄と悪漢)
ブライアン、ジョー・ノット、マイクの共作。新たに設立されたブラザー・レコード(ワーナー配給)からの第1弾シングルとして、70年2月に発売され、全米64位にランクされた。1970年のアルバム『サンフラワー』収録。今回のツアーでは、ピアノを弾くブライアンをオリジナル・メンバーが囲んで歌われる。

35.That's Why God Made the Radio(神の創りしラジオ)
ブライアン、ジョー・トーマス、ラリー・ミラス、ジム・ペトリックの共作によるドリーミーなラジオ讃歌。6月にリリースされたニュー・アルバムのタイトル・トラックでもある。1998年に制作されたブライアンのソロ『イマジネーション』前後に書かれたストック作品のようだ。4月26日にシングル曲としてデジタル配信が始まり、7月3日にはアナログ・シングル盤(B面にTV-Mix収録)が発売された。