公演情報

KING CRIMSON ロバ—ト・フリップ氏による手記の日本語訳が公開!

KING CRIMSONを率いるロバ—ト・フリップ氏による日本公演に向けた手記がバンドのウェブサイトにアップされました。
その日本語訳を公開いたします。
ここに完成する、日本に於ける40年間にわたるKING CRIMSONの活動の歴史。集大成となる来日公演をお見逃しなきように。




KING CRIMSON IN JAPAN

1981年12月9日水曜日、キング・クリムゾンは、東京・渋谷公会堂で日本初公演を行いました。



そして、2021年12月9日木曜日、キング・クリムゾンは”「日本での集大成となるツアー」”を完了して帰国の途に就きます。

40年以上にわたるキング・クリムゾンの歴史の中で、日本が占める重要性は誇張することはできません。
日本の観客や音楽業界からのサポートのレベルは、キング・クリムゾンの非連続的な連続性の重要な要素となっています。

1967年にドーセット州からロンドンに引っ越してきた田舎者の私にとって、ロンドンは圧倒される街でした。1977年にニューヨークに移り、ニューヨークでの驚きはロンドンの3倍。東京とニューヨークの驚きの差も、私の中では3倍なのです…
(ドーセット 1 ロンドン3 ニューヨーク 9 東京 27)

1981年12月、イギリス人のツアープレーヤーにとって、日本の文化は神秘的で奥深くを理解するのは難しいものでした。しかし、自分でも気が付かない内に、礼儀作法に反する行為をしてしまい、深い不快感を与えている可能性があることに気が付きました。

キング・クリムゾンの最初の東京での宿泊ホテルはニューオータニでした。毎朝3時間、ホテルのビュッフェレストランで日本の味と西洋の味の両方を味わい、見て、熟考し、執筆していました。当時最も印象的だったのは、45歳以上の世代とそれ以下の若い世代との間にある違いでした。上の世代は伝統的な服を着て足を曲げており、若い世代は西洋風の服を着ていたのです。

アメリカやイタリアに比べて、日本の観客は奇妙なほどに静かでした。バンドは、なにか失敗したかなと思っていましたが、演奏の最後に盛大な歓声が上がったのです。我々は日本でのキング・クリムゾンの人気についてほとんど知らなかったのです。 だからこそ、私たちは何度も戻ってきているのです…

The Discipline Quartet
December 9-18th. 1981
April 28 – 11th. May 1984

The Double Trio
October 1-14th. 1995

The Double Duo
October 2-16th. 2000
April 12-21st. 2003

The Seven-Headed Beast Of Terror
December 7-21st. 2015

The Eight-Headed Beast Of Terror
November 27–21st. 2018

The Seven-Headed Beast Of Terror II
November 27– 8th. December 2021

2021年、表面的には日本の街は以前より明らかに西洋化が進んだと思います。私はそれがそれほど深い意味を持つとは思っていませんが、1981年の時と比べると、日本で私がお辞儀する回数は増えましたし、靴を履き替える頻度も増えましたが、いまだに何か礼儀作法を間違えていることがあるのかもしれません。それでもきっと日本のマナーや礼儀正しさによって許してもらえるのでしょう。




原文はこちら
https://www.dgmlive.com/news/king-crimson-in-japan

公演詳細はコチラ