1969年にイギリスのバーミンガムで結成。インディペンデントのガル・レコードと契約し、1974年のアルバム『ROCKA ROLLA』でデビュー。1977年にCBSレコード（現ソニーミュージック）に移籍、3rdアルバム『SIN AFTER SIN（背信の門）』でメジャー・デビュー。1980年の6thアルバム『BRITISH STEEL』が全英４位を筆頭に世界中でブレイク、フロントマンであるロブ・ハルフォード自ら“メタル・ゴッド”と宣言する。1982年の8thアルバム『SCREAMING FOR VENGEANCE（復讐の叫び）』が全米で200万枚以上のセールス（ダブル・プラチナ）を記録するなど商業的にも過去最大の成功を収め、ヘヴィ・メタル界の頂点に君臨する。“第2のデビュー作”とも言われる1990年の傑作12thアルバム『PAINKILLER』の発表とそれに伴うツアーの終了後にロブ・ハルフォードが脱退、ロブはソロ・プロジェクト（FIGHT～2WO～HALFORD）での活動を行なう。後任にはティム“リッパー”オーウェンズが加入し2枚のアルバムを発表するも、2003年にロブが電撃復帰を果たす。

2011年の＜エピタフ・ツアー＞を前にオリジナル・メンバーのK.K.ダウニング(G)が脱退、新たにリッチー・フォークナーが加入する。リッチー初参加となった2014年の17thアルバム『REDEEMER OF SOULS（贖罪の化身）』は全米６位と当時のキャリア最高位を記録。2018年、オリジナル・メンバーのグレン・ティプトン(G)がパーキンソン病であることを公表、衝撃が走る中で発表した18thアルバム『FIREPOWER』が全米・全英共に５位と大ヒット、全米でのキャリア最高位の更新と全英では『BRITISH STEEL』以来のTOP10入りを記録するなど、2010年代に入って以降のバンドは新たな黄金期と言える好調ぶりを見せている。2022年に「ロックの殿堂」入りを果たす。2024年3月、デビュー50周年の節目を飾る19thアルバム『INVINCIBLE SHIELD』を発表、全英２位と母国でのキャリア最高位を記録すると共に“後期プリーストの最高傑作“との高評価を獲得している。

レザー・ジャケットにスタッズ、ハーレー・ダヴィッドソンというヘヴィ・メタル・ファッションを世界中に浸透させたオリジネイターであり、ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルそのものを象徴する存在、それがジューダス・プリーストである。