eastern youth
様々なアーティストからのリスペクト、圧倒的なライヴ・パフォーマンス人間の本質を鋭く、そしておおらかに歌い切った“泣き”の名曲の数々。eastern youthは88年、札幌で結成された。結成当初はUK及びUSのパンク、ハードコアから影響を受けた硬質なサウンドを持ち、また吉野寿のヴォーカルも所謂ハードコア・スタイルが取られていたが、3rdアルバム『孤立無援の花』で正面から歌に取り組み、そして4thアルバム『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』で、激しいながらもパンクの概念に捕われない、「真心の籠った歌を紡ぐバンド」としての境地を確立。以降、志の高い優れた作品を創り続けており、国内のみならず海外からの評価も高い。

結成20周年となる08年7月23日にはトイズファクトリーとキングレコードより在籍時代のベスト盤、そしてVAPより彼らがリスペクトするアーティスト28組が参加したオムニバス・アルバム「極東最前線2」がリリースされ、FUJI ROCK FESではメインステージであるGREEN STAGEに出演。その後、アルバム「歩幅と太陽」を09年8月にリリース、その全国ツアー真っ只中の同年9月、吉野が心筋梗塞に倒れ、活動を休止。2010年3月にその復活ツアーを無事に、そして大盛況に終了。2010年8月にライブ・ドキュメンタリー+ビデオ・クリップ集2枚組みのDVD『ドッコイ生キテル街ノ中』をリリース、それに先駆け劇場公開もされ話題となった。その後も2011年「心ノ底ニ灯火トモセ」、2012年「叙景ゼロ番地」とコンスタントにアルバムリリースを続け、精力的にライブも行い続けている。1988年札幌での結成から走り通して2014年で26年目を迎えるが、時代に立ち止まらず、信念を頑なに譲らず表現し続け、日本のロック/パンク・シーンに影響を与えつづける重要バンドである。